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第15号 2017 Autumn

表紙

「感じる力」を育てよう
株式会社有隣堂 代表取締役社長 松信 裕

 100年以上にわたって本や文房具等を販売している。肝心な本や雑誌の販売に陰りが出てきておよそ20年。復調の兆しが見えない。読書をしない人(買わない人)が増えるということは、商売とは別に日本の将来が心配になるが、少しだけうれしいのは絵本や児童書の売り上げが伸びていることだ。

 教育者や学者ではないから難しいことはわからないが、人間は生まれて母親に抱かれ体温を感じて育っていく。その温もりを「感じる」ということが大切で、人間らしさとしてのスタートになる。感じがいい、いい感じ、感じが悪い、感じがする、嫌な感じ、感じ入る、等々人間は感じることがすべての出発点であるような気がする。感じて、考え、行動に移して社会を営んでいく。その感じる力を育てるのが絵本であり、物語りであり母親の読み聞かせであ り、本誌のテマである絵を描くことであると固く信じている。

 生徒が暴れたり刃物を振り回したりする「荒れた教室」という時代があった。本を読まないこどもたち。実は若い親も先生も本を読まずに育ってきたので読書の大切さを教えられなかったのだ。千葉県のある先生が授業の始まる前の10分を好きな本を読む「朝読」というのを始め、燎原の火のごとく全国に広がり教室も落ち着いてきた。

 世界で突出している少子化や人口減少の中で日本を守っていく力はやはリ感じる力を育て、自ら考え自立行動していける人を作っていく以外にない。もちろん人間愛に満ちたいい方向に感じるカだが。

芸術士/パフォーマー/尾道自由大学講師 村井知之さん
pocket interview

芸術士/パフォーマー/尾道自由大学講師
村井知之さん

みんなが持っている何かしらのバリア。その脇をくすぐってほぐすのが僕ら芸術士の役目です。

…続きは本誌で

目次

1 「感じる力」を育てよう
松信裕

2 pocket interview
村井知之さん
芸術士/パフォーマー/尾道自由大学講師

6 biiku-navi report
美育NAVI訪問レポート⑮
認定こども園さざなみの森
広島県東広島市
ナビゲーター:松井雄一郎

10 features
特集 そうぞうをたのしむ
大橋 功

16 curriculum design
カリキュラムデザイン③
想像と共感と創造
槇英子+馬場千晶+秋山道広

24 keyword
連載 ポケットキーワード⑮
テ・ファリキ(ニュージーランド)
水島尚喜

25 material and tools
連載 素材と道具のはなし③
鉛筆
佐藤賢司

26 practice
実践ポケット【保育園】
暗闇から生まれる遊びと学びの可能性
和泉誠

28 実践ポケット【小学校】
とろとろえのぐで広がる想像の世界
石原通雄

30 drawing&painting
こどもの絵を聴く【幼児の部】 森田ゆかり

31 こどもの絵を聴く【小学生の部】森實祐里

32 Q&A
連載 こどもが育つ造形Q&A
黄瀬重義+鈴木陽子




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