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第16号 2017 Winter

表紙

“こどもの好きなもの”を認めよう
こどもコンサルタント (株)KANSAIこども研究所 代表取締役 原坂一郎

 先日「マツコの知らない世界」という番組に、私は「怪獣博士」として出ました。4歳のとき、初めて見た映画「モスラ」に魅せられた私は、その日から怪獣のとりこになり、数年後に起こっだ怪獣ブ ームの際は「怪獣のことなら何でもわかるちびっこ怪獣博士」として TVや新聞で紹介されるほどでした。

 今でこそ怪獣は市民権を得ていますが、ブーム当時は「あんな 醜悪なものを見せるとこどもの美的感覚がマヒする」「こどもには悪影響」とその評価は散々でした。特に女性には不評で、私の隣のクラスでは「怪獣禁止令」が出たほどです。

 そこまで嫌われた怪獣たち、特にブームの先陣を切った「ウルトラマン」に登場した怪獣たちは今も根強い人気があり、50年経った今も現役選手として活躍しています。カネゴン、ピグモン、バルタン、ダダ…、彼らの多くは今では芸術的デザイン”とさえいわれ、その原画は青森美術館で展示されています。

 そんな私も、平成以後の怪獣にはいささか不満でした。絵にも 描けないほど複雑でヘンなデザイン…、どうも好きになれません。わが子が怪獣を卒業した頃、私はもう見もしなくなっていました。「怪獣博士」なのに……。そんなある日、ハッと思いました。これでは当時の大人と同じではないかと。自分の尺度で測り、頭ごなしによくないものと決めつける…。50年前の私に叱られそうです。今の怪獣たちも魅力は十分備わっており、だからこそこどもたちは夢中になるのです。

 「いつの世もこどもが好きになったものには大人が気づかない魅力があるので、頭ごなしに否定しないでね」。マツコさんにはそれを伝えたつもりでしたが、うまく伝わったかな?

芸術士/パフォーマー/尾道自由大学講師 村井知之さん
pocket interview

教育学者/白梅学園大学大学院特任教授
無藤隆さん

こどもたちが心動かされる体験から”やりたいこと”が生まれ、粘り強く取り組み最後まで仕上げていこうとする流れを、保育者は現場で考えてほしい。

…続きは本誌で

目次

1 "こどもの好きなもの”を認めよう
原坂一郎

2 pocket interview
無藤隆さん
教育学者/白梅学園大学大学院特任教授

8 biiku-navi report
美育NAVI訪問レポート⑯
谷戸幼稚園 東京都西東京市
ナビゲーター:花原幹夫

12 features
特集 つたえあうをたのしむ
大橋 功

16 curriculum design
カリキュラムデザイン④
自己発揮と協働
槇英子+馬場千晶+秋山道広

24 keyword
連載 ポケットキーワード⑯
ドキュメンテーション(イタリア)
水島尚喜

25 material and tools
連載 素材と道具のはなし④
カラーペン
佐藤賢司

26 practice
実践ポケット【認定こども園】
ファンタジーの世界へ!
紙にいのちをふきこむ
白井範子

28 実践ポケット【小学校】
ぱたばたバードで遊ぼう
中原靖友

30 drawing&painting
こどもの絵を聴く【幼児の部】
羽渓

31 こどもの絵を聴く【小学生の部】
奥村高明

32 Q&A
連載 こどもが育つ造形Q&A
黄瀬重義+名達英詔




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