創刊号より
美育文化協會の設立を祝す
高瀬莊太郎(前文部大臣前通商産業大臣參議院議員)
戦後藝能教育の革新と振興が廣く叫ばれ、論議されてをりますが、このたびその重要部門である美術教育面の研究と促進の機關として「美育文化協會」が設立せられましたことは慶びにたえないところであります。
申すまでもなく、現在の美術教育は單に「上手に繪を書かせる」ことのみを以つて能事足れりとするものではなく、手段としての「繪画工藝」を通じて兒童に眞實の美を發見させ、創造させることによつて、社會人として美術界は勿論あらゆる面において活躍するとき、それが役立つような總合教育であつてこそ、始めて立派な美術教育と云ひうるのではないかと考へます。このように考へますとまだ美術教育面において、開拓、革新さるべき問題が多々あることゝ思はれますので、これらの問題を討究して一刻も早く革新的美術教育を現下の日本に提唱、實施する使命こそ「美育文化協會」に負はされた重大なる課題であると信じます。
幸ひ協會の役員の方々には美術教育界の權威の方々を網羅され、また會員諸氏には實際美術教育に日夜努力してをられる方々を擁して居るのでありますから、必らずやこの協會を通しての「理論」と「實際」の完全なる協力、融合の成果があげられ大いなる實を結ぶことゝ確信致してをります。…続きは本誌で
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特 集 美育文化の60年
戦後は誰の時間であったのか。
様々な捉え方があるにせよ、それはとりあえずは「人々」の時間であったと言っていいのではないか。
創刊号よりすべてのバックナンバーを改めてひも解き、高名な文化人や著名人が多数、寄稿していることを名誉にも感じたが、それよりも、はるかに誇らしく思うのは、小誌の執筆者の圧倒的多数が現場の教員、保育者、研究者であったことである。
失礼を省みずに言うならば、これらはほぼ無名の人々であろう。けれどもたしかな主体性を持った個人であった。
この国において、言論人ではない個人が、自由に発言する権利と気分とその場所を獲得したのは戦後の出来事だった。その「人々」にとって最大の関心事は、未来をどう創るかであり、その方途は教育に求められた。そして、そのひとつの方法として図工・美術の教育が提示されたと言えよう。それゆえ、この試みは気宇壮大であり、高らかな理想や崇高な理念があったが、その一方で、生活者の実感が反映されていた。そこには、つつましい願いや、うずくような希望がほてっていた気がする。小誌にはそのような思いと時間が込められてきた。
本誌はまことにささやかなメディアである。それにもかかわらず60年渡って発行できたのは、これらの「人々」の熱意に支えられてきたとしか言いようがない。心より感謝申しあげたい。
職業的文筆家ではない現場の教員や保育者に自由な執筆時間があったとは思えない。小誌に寄せられた原稿の大半は、家族の団欒や個人の楽しみを犠牲にし、最も多くは睡眠時間を削って執筆されたものであろう。つまり人々の不眠の夜々が本誌のバックナンバーにはうずいている。
戦後美術教育を語るスタンスは様々にあった。まず、子どもの心の解放を求める声があり、ついで生活に根ざした確かな認識を確立することを目指す主張がわき起こった。子どもの造形活動を人類普遍の原理と捉え、広い視野からその全体像を描き発展される立場、あるいは表現の発達を科学的視点によって理解し、それらを教科のなかに系統的に位置づける努力もなされた。さらには様々な素材や技法との出会いの中で表現の可能性を拡げていくような試み、視覚情報を今日的なメディアとの関連により読み取ろうとする姿勢など挙げればきりがない。けれども、これらのなかに、子ども、そして人間の豊かさを信頼し、それを根拠としない試みはひとつとしてなかったことは断言できる。それらの善意がここには結集されている。
戦後の時間は、人々の生活と密着していた。それゆえ、人々の数だけの戦後がとりとめもなく拡散している。そのとりとめのなさに抗い、私たちは小さなメディアを築いてきた。その歴史のほんの一部を取りだして眺め、しみじみあきれたり、感心してみたり、または、ひそかに闘志を奮い立たせてみたい。そのように考え、この号を編んだ。
特集 美育文化の60年
■1945年~1949年 この5年…16
□1950年…18・19
・美育文化協會の設立を祝す 高瀬莊太郎…創刊号
・祝 辞 石井柏亭…創刊号
・美の本能 戸川行男…創刊号
・兒童画の見方をめぐる諸問題 湯川尚文…創刊号
・兒童畫の見方 佐波 甫…9月号
□1951年…20・21
・美術の民主化 糟谷 實…3月号
・工作教育斷想 稲村退三…3月号
・新しいデザインと画家 猪熊弦一郎…6月号
・ピカソ展のあとで僕たちは討論した 久保貞次郎…10月号
□1952年…22・23
・講和と藝術教育の再認識 周郷 博…1月号
・兒童と圖画教師 北川民次…6月号
・美術教育の國際機關の設立について 室 靖…8月号
・創造美育セミナール参加の記…9月号
□1953年…24・25
・書評『繪を描く子供たち』北川民次著 室 靖…1月号
・工作教育の危機 公樂源一郎…3月号
・近代美術館の悲劇 佐波 甫…3月号
・教師のセンス 久保貞次郎…7月号
・小學校學習指導要領の改訂について考える 山形 寛…11月号
□1954年…26・27
・人間形成における美術教育の役割 早川元二…6月号
・形式と権威をまもる国(講演速記) 岡本太郎…9月号
・従来の想画教育と淺利自由想画説 中西良男…10月号
・貧乏と教師 木水育男…11月号
□1955年…28・29
・第8回全国大会へのあゆみ 岡田清一…1月号
・創美よどこへいく 久里英人…8・9月号
・創美セミナールで何を不満に感じたか 鈴木五郎…8・9月号
・美術教育「日本の隘路」 井手則雄…10月号
・最近の私の考えと私達の研究 浅利 篤…11月号
□1956年…30・31
・造形教育センターの動き 藤沢典明…1月号
・時評 映画『絵をかく子供たち』…3月号
・学習指導要領はどのようにしてつくられるか 山形 寛…10月号
・子供らしくない絵の方がよい 嶋本昭三…11月号
・□1956年をかえりみて 今地寧人…12月号
□1957年…32・33
・座談会 アフガニスタンのことなど-室 靖氏をかこんで- 室 靖・湯川尚文・林 健造…3月号
・図工科は必須科でなくてはならない 岡田 清…10月号
・版画教育と道徳教育 大田耕士…11月号
・図工分離論について…12月号
□1958年…34・35
・時評『裸の王様』…1月号
・美術・技術・教育 清家 清…2月号
・現代美術と子どものデザイン 熊本高工…11月号
・新しい美術教師像 周郷 博…12月号
□1959年…36・37
・感想-政治と芸術教育について- 亀井勝一郎…1月号
・生ぬるい新指導要領 西田秀雄…2月号
・バウハウスの憶い出 水谷武彦…6月号
・子どもと彫塑 宮武辰夫…10月号
■1950年~1959年 この10年…38
□1960年…40・41
・嵐の中の中学美術 久里英人…3月号
・旧詩帳 井手則雄…8月号
・贋作 杜子春 安城鷹子…8月号
・政治と美術教育 利矢理亭…9月号
・第1回新しい絵の会全国研究集会…10月号
□1961年…42・43
・時評 美術教育と1961年…1月号
・家庭と教育 羽仁説子…4月号
・大阪市教委では美術の週時間を2・2・2に決定した 曽根靖雅…6月号
・アサリB式心理診断テスト 長岡重雄…9月号
・現代に生きる演劇-『ゴドーを待ちながら』を中心に- 山内登美雄…11月号
□1962年…44・45
・美術教育と認識 里矢利亭…2月号
・滝本論文をめぐつての私の意見 箕田源二郎…4月号
・中学生の美術教育 羽場戸利人…9月号
・児童画における独創性 滝本正男…10月号
□1963年…46・47
・日本美術教育連合ニュース 国際美術教育会議本ぎまり…1月号
・版画教育の歴史 大田耕士…7月号
・国際美術教育会議の意義 倉田三郎…8月号
・美術教育の1963年 久里英人…12月号
□1964年…48・49
・構成教育の間所春女史の死を悼む 武井勝雄…6月号
・時評 幼年美術観戦記…9月号
・パリ国際会議夜話 林 健造…9月号
・時評 オリンピックと美術教育…10月号
□1965年…50・51
・1965年のはじめに 編集委員会…1月号
・第17回国際美術教育会議講演 INSEA会長J・Aゾイカ博士…7月号
・時評 国際会議を終えて…7月号
□1966年…52・53
・創美批判について-発足当時をふりかえって- 滝本正男…2月号
・造形センターに期待する 松原郁二…4月号
・美術教育を進める会…5月号
・新しい絵の会のあゆみ 鈴木五郎…7月号
□1967年…54・55
・へき地学校における図画工作指導 辰巳文一…3月号
・玩具の歴史 西川友武…3月号
・マスコミの中の子ども 無着成恭…5月号
・美術教育の創造性 山本正男…7月号
□1968年…56・57
・現代造形のゆくえ 石子順造…1月号
・教育とイマジネーション 乾 孝…2月号
・アマゾンの裸族 田畑 弘…3月号
・現代っ子の意識 阿部 進…7月号
□1969年…58・59
・現代美術とらくがき 日向あき子…1月号
・創造主義批判と教科体系論 井手則雄…4月号
・現代版画と美術教育 吹田文明…7月号
■1960年~1969年 この10年…60
□1970年…62・63
・日本万国博と子ども 富田民治…4月号
・世紀の祭典・日本万国博〈英訳〉 藤沢典明…6月号
・私と「美育文化」 山形 寛…8月号
□1971年…64・65
・中学校におけるプリミティーブの意味 高森 俊…1月号
・鑑賞教育 私はこう思う 霜田静志…2月号
・全国大会への提言 増田喜恵蔵…12月号
□1972年…66・67
・絵本の絵の働きについて 乾 孝…5月号
・戦後の美術教育を歩んで 岡田 清…6月号
□1973年…68・69
・「船の一生」の実践-特殊学級の木版画集- 坂本小九郎…4月号
・美術のなかの想像表現 宗 左近…5月号
・幼児の“もよう”について 相田芳夫…7月号
・みてかく絵の指導 君島主一…9月号
・情報製作と造形学習 相場秀夫…11月号
□1974年…70・71
・発想を育てるための条件 宮坂元裕…1月号
・指導計画と授業研究 松本 巌…2月号
・指導計画の方針 伊藤弥四夫…4月号
・よい授業 米倉正弘…5月号
□1975年…72・73
・子どもの図形と組み立ての発達 武井勝雄…2月号
・原始美術と児童画 外山卯三郎…1月号
・子供をどうとらえるか 吉田 薫…5月号
・美術教育の原点 大勝恵一郎…12月号
□1976年…74・75
・表現活動の保障 井上武美…5月号
・ブラックボックスの風景 安野光雅…6月号
・アメリカにおける女性アーティスト 小笠原登志子…8月号
・作家と教師の間 小関利雄…9月号
□1977年…76・77
・物語りをかくしごとをめぐって 箕田源二郎…1月号
・中学校における心象表現の実践例 間鍋武敷…2月号
・これからの絵画教育 桑原 実…5月号
・ぼくと美術教育運動 鈴木五郎…11月号
□1978年…78・79
・教員養成の諸問題 川村善之…5月号
・鑑賞教育の視点をどうおさえるか 大橋晧也…8月号
・美術科指導の当面するもの 北條 聰…10月号
・生徒の自己表現まで深めたい生徒指導 高森 俊…10月号
□1979年…80・81
・美術教育における評価 新川昭一…2月号
・新年度を迎えるにあたって図画工作・美術では何をしなければならないか 斎藤 清…4月号
・架空「生徒への手紙」 小林由香利…5月号
・幼児の装飾表現の性差に関する造形教育論的考察 皆本二三江…10月号
■1970年~1979年 この10年…82
□1980年…84・85
・時評 80年代は「教育の時代」か…4月号
・これからのデザイン教育 高山正喜久…5月号
・現在の創美・私論-創美の役割は終った?- 滝本正男…6月号
・これからの美術教育 栗岡英之助…8月号
□1981年…86・87
・法人発表 公益財団法人美育文化協会の新発足に際しまして…4月号
・座談会「美育文化」30年 倉田三郎…4月号
・現代ドイツ美術教育の傾向…ヘルマン・ブルーカート・吉田宏 訳…9月号
・青年前期の美術教育 大勝恵一郎…10月号
□1982年…88・89
・鑑賞教育論-その基礎問題について- 山本正男…7月号
・美術教育と民話 深町修司…8月号
・画塾は今なにをしようとしているのか 五十嵐昭日子…9月号
・地域性を踏まえ、生活を見つめなおす版画教育の実践 大田耕士…11月号
□1983年…90・91
・新しい先生のために 久保貞次郎…4月号
・〈見ること〉と〈ふれること〉 岡田隆彦…6月号
・子供は思ったように絵を描くのか 竹内清・丹羽晧夫・礒部洋司…6月号
・幼年美術の会のあゆみ 松井清人…8月号
・障害児と組み木 小黒三郎…12月号
□1984年…92・93
・子どもたちが描いた皆既日食 日江井栄二…1月号
・幼児の絵にあらわれる性差傾向 皆本二三江…2月号
・美術科教育学会の成立と課題-教員養成大学・学部の現状- 鈴木寛男…4月号
・勝見勝氏を追悼して 藤沢典明…4月号
・美術館に子供たちがやってくる 齋 正弘…5月号
□1985年…94・95
・シンガポールの図工・美術教育 相田盛二…2月号
・父・霜田静志を語る 田島義雄…4月号
・色彩教育機器と情報機器 小松原 仁…6月号
・シュタイナー幼稚園に学んで 島村慶子…7月号
□1986年…96・97
・子どもの表現活動 稲垣達彌…1月号
・視覚伝達の意義と役割 真鍋一男…4月号
・習うより…山本太郎…4月号
・生の証としての表現 池田 栄…6月号
・「変な絵」の話 中原佑介…7月号
□1987年…98・99
・山本鼎と父親から学んだもの 羽仁 進…5月号
・異説「これからの美術教育」 佐藤忠良…4月号
・幼い記憶とこどもの絵 宮城まり子…10月号
・中華民国における小学校図画教育の発展と現状 呉 隆榮…12月号
□1988年…100・101
・アトリエ・インタビュー あそび・子ども・デザイン グラフィックデザイナー 福田繁雄さん…5月号
・楽しいニセ物作り 永関和雄…9月号
・いま中学生にとって《よい絵》とは 山口喜雄…10月号
・思いを込めて学校建築を作る 長沢 悟…11月号
・創造的模倣-デジタイザーの周辺から- 水島尚喜…12月号
□1989年…102・103
・新しい図画工作がめざすもの 西野範夫…4月号
・子どもを解放する美術教育-「勝手」と「ナンセンス」の復権を- 村田栄一…4月号
・「見る教育」のススメ 花篤 実…8月号
・音楽と絵画の相互交流に関する試論 岡田匡史…11月号
・造形・美術教育の国際化への道 宮脇 理…12月号
■1980年~1989年 この10年…104
□1990年…106・107
・今日のアメリカの造形・美術教育事情 エリオット・アイスナー・仲瀬律久:訳・監修…2月号
・子どもたちはなぜマンガを読むのか 宇波 彰…7月号
・「戦争画」の成り立ちの背景に ヨシダ・ヨシエ…8月号
・「茶色い戦争」を露出させよう 芹沢俊介…9月号
・フランツ・チゼックとは誰か 編集部…11月号
□1991年…108・109
・絵を描く子供たち-親と教師のために-【復刻】 久保貞次郎…5月号
・羽仁進監督訪問記「絵を描く子どもたち」の世界と美術教育の今 水島尚喜…5月号
・教室を飛びだした造形活動 板良敷 敏…7月号
・子どもの好きなモノ 斎藤次郎…8月号
・改訂指導要領のニューヴィジョン 大橋晧也…12月号
□1992年…110・111
・美育インタビュー 第1回 作家・タレント 落合恵子さん…4月号
・絵を描くことを教える「方式」の何が問題か ふじえみつる…5月号
・「法則化」のささやく声-子どもの思いを大切にしない絵画の指導- 上山 浩…5月号
・つくりたいものをつくる工作の視点 辻田嘉邦…10月号
・感性教育シンポジウムの概要と感性教育の展望 遠藤友麗…12月号
□1993年…112・113
・美育インタビュー お茶の水女子大学教授 本田和子さん…4月号
・怪獣流浪章-メディアを通り抜けていった怪獣たち- 栗田真司…6月号
・メディア・イメージ・テーマとしての風-美術教育における〈風〉の可能性- 菅 章…7月号
・生命のメタモルフォーズ-絵画におけるピカソの魅力- 安斎千鶴子…11月号
□1994年…114・115
・中学生における郷土沖縄をモチーフとした実践について 金城安正…1月号
・子どもの思いが発展する野外での造形活動 岩崎由紀夫…5月号
・わが家の絵日記 山田葉子・山田一美…8月号
・美術教育ルポ 山田かまち美術館 編集部…9月号
・美育インタビュー おもちゃデザイナー 加藤裕三さん…10月号
□1995年…116・117
・美術教育をめぐる時間 猿田 量…5月号
・時評 オウムから学ぶもの…6月号
・阪神大震災“あの時のこと、描かせてや” 丸谷育子…10月号
・すべての異文化のために-美術教育の根拠と役割について- 星 邦男…11月号
・美育文化定例研究会(1995年)
□1996年…118・119
・ファンタジーへの誘い-中学生が求める創生的世界- 中堂元文…1月号
・連載 子どもたちがつくる学校と教育 第1回 子どものよさと教育 西野範夫…4月号
・子供のリアルと図工のリアル 矢木 武…5月号
・教育改革の視点と芸術教育の可能性 山田康彦…12月号
・美育文化定例研究会(1996年)
□1997年…120・121
・教育改革と美術教育-未熟の価値から成熟の価値への転換を- 金子一夫…5月号
・図工・美術教育を建て直す視点をさぐる-民間教育研究団体の立場から- 中谷隆夫…4月号
・特集 造形遊びの思想 編集部…7月号
・美育文化定例研究会(1997年)
□1998年…122・123
・美育インタビュー きのくに子どもの村学園 堀 真一郎さん…1月号
・InSEAアジア地区東京大会の経緯、意義、今後の課題 仲瀬律久…8月号
・鑑賞教育重視の風潮をめぐって 柴田和豊…10月号
・岡本太郎に学ぶ、未知の現実への処方箋 仲野泰生…11月号
□1999年…124・125
・特集 戦後美術教育の位相 編集部…1月号
・戦後美術教育の継承と超克-「金子/柴田論争が示したこと」- 永守基樹…1月号
・戦後美術教育における方法論の問題をめぐって -金子/柴田論争からみる美術教育の焦点- 新井哲夫…2月号
・「戦後美術教育の位相」における拙論への反論者に応える 金子一夫…9月号
・金子一夫氏の投稿の掲載につきまして 編集部…9月号
■1990年~1999年 この10年…126
□2000年…128・129
・美育文化の50年 企画趣旨 編集部…1月号
・「熊本文庫」ご恵贈の経緯とお礼 美育文化協会…1月号
・連載 回想・わたしと美術教育 第3回 熊本高工…4月号
・〈「戦後美術教育の位相」論争〉の終結につきまして 編集部…4月号
□2001年…130・131
・美育インタビュー 数学者・教育評論家 森 毅さん…1月号
・連載 Computer Now 第1回 コンピュータで図工でしかできないことを 川島真紀雄…4月号
・美術教育おけるCG表現の理解 上山 浩…8月号
・美育インタビュー 華道家 假屋崎省吾さん…12月号
□2002年…132・133
・テクスチュア 後藤雅宣…2月号
・新教育課程スタート!企画趣旨 編集部…5月号
・美育インタビュー 解剖学者 養老孟司さん…11月号
・もののみかた、かんじかた~「みる」を考えるための鑑賞~ 西村徳行…11月号
□2003年…134・135
・美育インタビュー 日本科学未来館館長・宇宙飛行士 毛利 衛さん…1月号
・ドゥローイングと、ドゥローイング教育の戦略 那賀貞彦…5月号
・裸のデジカメ・シェフ-おいしい視覚表現のレシピ- 本村健太…7月号
・幼児の育ちと造形表現活動の今日的課題と実践 浜本昌宏…11月号
□2004年…136・137
・創造的な技能と発見される技 藤澤英昭…5月号
・美育インタビュー 映画監督 野中真理子さん…7月号
・造形遊びの再考に向けて 柴田和豊…7月号
・切り離されない「まち」を求めて ティトゥス・スプリー…11月号
□2005年…138・139
・連載 子どもの育ちと表現 鈴石弘之…1月号
・美育インタビュー 美術教育家 野々目桂三さん…5月号
・造形教育センターと戦後美術教育〈造形教育センターのあゆみ50年〉 春日明夫…7月号
・美育インタビュー 美術家・横浜トリエンナーレ2005総合ディレクター 川俣 正さん…9月号
・美育インタビュー 彫刻家 舟越 桂さん…11月号
□2006年…140・141
・美育インタビュー 日本画家・東京芸術大学学長 平山郁夫さん…1月号
・「素朴の原理」から「希望の原理」へ 辻 政博…5月号
・中学校美術科における指導の改善の視点 村上尚徳…7月号
・連載「つくりだす喜び」をはぐくむ 第1回 板良敷 敏…7月号
・美育インタビュー アートプロデューサー 北川フラムさん…9月号
□2007年…142・143
・学びの崩壊から再構築へ 藤澤英昭…1月号
・美育インタビュー メディアアーティスト 藤幡正樹さん…5月号
・「子どもの時間」から「アートの時間」へ 谷口幹也…5月号
・拡張する美術・広がる実践 企画趣旨 編集部…7月号
・「工作」はどこへ行くのか 栗田真司…11月号 142・143
□2008年…144・145
・Power to the Art Education ! 企画趣旨 編集部…1月号
・ZUKOを世界に!“ZUKO”to the world 企画趣旨編集部…7月号
・写真とどう向き合うのか-写真の背後を探る、あるワークショップの試み- 神野真吾…9月号
・鑑賞教育再考-受容と表出の連環を求めて- 柴田和豊…11月号
□2009年…146・147
・美術教育における「作品」という問題群 永守基樹…1月号
・連載〈美術教育〉の扉をひらく-新しい社会文化システムの中へ- 第1回 そのための序論 長田謙一…1月号
・世界を開くメディアとしての図画・工作-対話をうながす「問いの一撃」はなぜ必要か- 矢野智司…5月号
・美育インタビュー アーティスト 大巻伸嗣さん…7月号
・「プロセス」は見ることができるのか 林 耕史…9月号
■2000年~2009年 この10年…148
□美育ニュース…149
*特別号につき、美育インタビュー、授業研究、連載〈美術/教育〉の扉をひらく、熊本文庫主要文献解題、Computer Now、幼児のひろばは休みました。
*1月号は特別号のため、定価1,000円+送料108円となります。だたし、年間購読(6冊)の場合は、従来通り、3,900円(送料込み)です。